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第九話 【石川 靖之助】

このコーナーは、アルクシアターメンバーが繋いで小説を書くコーナーです。




第八話はこちら

 

私は恐る恐る袋を開けてみた。

すると脳裏に懐かしい匂いがすると思いきや稲妻が走り周りの景色が一変し
大草原の広大な土地に

風が勢いよくビュウビュウと吹いてる感覚に陥いったと思いきや

ストンと現実になったというより戻ってきた。

声がした袋を見ると
髪の毛がボサボサで服も虫に食われたり破れていたり靴も片足がなかったりというような

古びたフランス人形が出てきた。


「思い出した?」


「??」


どこから声がしたのだろう。


先ほどの恐怖心とこの人形だらけの囲まれた部屋にいるのを忘れてしまうような優しい声。


私は一瞬で心が安らいでしまった。


周りには何もない空間で私は水面に浮いている。

周りが黒い空間に対して私は透明で少し青白く光っている。

時々水面に波紋が広がりただその繰返しの世界かのようだ。
ただただ心地よい。

「思い出した?」


私の空間に先程の優しい声の主が現れもう一度言った。

つづく。

 

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