トゥンタッター♪ホホホホホ。 トゥンタッター♪ホホホホホ。 優雅な笑いと優雅な音楽が流れるここは、 アルクシアターの画伯が集まる素敵な稽古場 今日も紅茶の香りに包まれて、 真っ白なキャンパスの上に 再び素晴らしい芸術作品達が生み出されます。 画伯達の脳にうっすらと刻まれた 記憶の作品展。 少しご覧になられませんか? 今回の作品「マスオさん」
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子どもの頃の記憶なんて、ほとんど覚えていないし、覚えていたとしても、とても曖昧なものだ。 その中ではっきり覚えている記憶というのは、とても貴重なものだと思う。 私の貴重な記憶(保育園児編) ・糸くずを丸めて飲み込んでいた。 ・蟻を引きちぎっていた。 ・初恋の子のどこが好きなの?と聞かれ、「黒いところ」と答えていた。 ・レモンパイを食べ過ぎて、車の中で吐いた。 ・魚の骨を喉に詰まらせて、病院へかけこんだ。 ・大きめの飴を喉に詰まらせて、お花畑が見えた。 ・ソファーの上をいつも飛び跳ねていた。ボロボロになった。 ・部屋がきれいになると、いつも弟と床で水泳大会をしていた。 ・滑り台を逆走して転び顔面を打った。前歯が奥へ引っ込んだ。 思い出してみると、こうやって覚えているということは、どれも衝撃的な事だったのだろう。 思い出す過去も、思い出さない過去も、どれも美しい。 今まで自分を作り上げてきた経験は、形のないフォルダに埋まっていく。 でもやっぱり、開けられるフォルダが多い方が、人生得だ。
角 真里奈
【第3回目】 杉野 実奈