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第三話 【小川 千歳】

このコーナーは、アルクシアターメンバーが繋いで小説を書くコーナーです。




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校門をくぐった先には見覚えのない景色が広がっている。

「あれ?」

後ろを振り向くと、さっきまであったはずの門もみなれた町並みも消え、怪しい笑みをうかべる木々が、私を囲んでいた。

私はなにかに導かれるように、深い深い森の奥へと進んだ…

どれくらい歩いたのだろうか…。
足は棒になり、もぅ動けないとしゃがみ込む。
カラスの鳴き声につられて顔をあげると、夜の闇にとけそうな真っ黒の建物がポツンとたっていた…

不気味に思いながらも、私は、重い足を引きずり、建物にむかっていた。

窓一つないへんてこな建物…

「あれ?この建物…」

目の前の建物は私がかいていた小説の中の建物にそっくりだった。恐ろしくも懐かしい気分に掻き立てられ、建物の扉を叩いた。

つづく
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